アジングやメバリングをされる皆さん、メインラインであるPEラインと、リーダーの結束に悩んだ経験はありませんか?
暗い場所や冬場で手元が見えづらい時、あるいは悪天候の中で、ラインがうまく結べずにイライラしたり、結んでもすぐに切れてしまったり…
そんな悩みを抱えている方におすすめしたいのが、今回ご紹介する「トリプルエイトノット」です。
トリプルエイトノットは、簡単なのに高い強度を発揮できる、ライトゲームアングラーにとって定番の結束方法です。
アジングで、素早く簡単に結べる点が大きな魅力です。
このノットの魅力から結び方の詳細、そして絶対に失敗しないための「コツ」まで、詳しく解説していきます。
トリプルエイトノットとは?
トリプルエイトノットは、メインラインとリーダーを結束するための定番ノットの一つです。アジングやメバリングといったライトゲームのアングラーを中心に広く愛用されています。
このノットは、太さに差があるライン同士だと相性が悪いというデメリットもありますが、強度とスピードを兼ね備えた現場向きの実力派ノットとして知られています。
PEラインとナイロン、フロロカーボンといった一般的なライン素材はもちろん、同じ種類のライン同士の結束にも使用可能です。
編み込みをしっかりと行う摩擦系ノットと比較すると結束強度はわずかに劣る場合もありますが、その最大のメリットは、簡単な工程でスピーディーに組み上げられる点にあります。
特に細いラインを使用するライトゲームにおいては、欠かせないノットと言えるでしょう。
なぜアジングにトリプルエイトノットが最適なの?
トリプルエイトノットがアジングやメバリングに最適な理由は多岐にわたります。
驚異的な結束スピード
最大の特長は、その結びの速さです。慣れてしまえば、わずか10秒前後で結束を完了させることが可能です。アジの「時合い」(魚が活発に餌を追う時間帯)など、スピードが求められる場面で素早くラインシステムを組み直せることは、釣果に直結する最大の武器となります
どんな状況でも簡単な操作性
アジングやメバリングは夜間の釣りがメインとなることが多く、真冬の指がかじかむような状況や、暗くて手元が見えづらい悪天候下でも、この結び方は非常に簡単です。ループにラインを通す作業が一度で済むため、難しい工程が少なく、どんな状況でもストレスなく結べます
十分な結束強度
15g以上のフロート(浮き)を大遠投してもキャスト切れを起こす心配がありません。また、アジング中に外道としてチヌやシーバスなどの大型魚が掛かっても、問題なく取り込めるだけの十分な強さを持っています
細ラインへの適合性
シンプルなノットであるため、結び目が小さく仕上がります。これにより、細いラインを使用するアジングやメバリングにおいて、ガイドへの干渉が少なくスムーズなキャストを可能にします。フロロカーボンなら12lb、ナイロンなら3号程度までが最適な太さの目安とされています
トリプルエイトノットの結び方(絶対失敗しないコツ!)
それでは、トリプルエイトノットの具体的な結び方を詳しく解説していきます。特に、失敗せずに確実に結束するための「コツ」に注目してください。
基本的な手順
- メインライン(PEラインやエステルライン)とリーダーを、約20cm〜40cm程度重ね合わせます。
- ラインがズレないように、あらかじめラインを湿らせておくと良いでしょう。
- 重ねたラインの中央に、指を通せるくらいの大きめのループ(輪っか)を作ります。
- 3回ねじるって作ったループに指(右手の人差し指など)を掛け、ループ全体を3回ねじります。
- ねじった部分が崩れないように指で固定しながら、リーダーの本線とメインラインの端線を、ねじったループの中にくぐらせて通します。
【超重要】失敗しないためのコツ!
ここからが、トリプルエイトノットを成功させるための最も重要な工程です。この「コツ」を実践することで、失敗が格段に減り、強い結束が可能になります。
- ループをずらす ラインをループに通し終えたら、いきなり締め付けるのではなく、通したばかりの輪っかを、ねじれた部分から左方向へゆっくりとずらしていきます。この時、左手の指で輪っかとねじった部分をしっかりつまんで固定しておくことがポイントです。
- 「8の字」の形にする さらに輪っかをずらしていくと、結び目が「エイト字(8の字)」と呼ばれる形になります。この「8の字」の形が完成の合図です。この形になったら、手を放しても大丈夫です。
- ゆっくりと締め込む 「8の字」の形ができたら、両方のライン(メインラインとリーダー)を均等な力でゆっくりと引っ張り、結束部を締め込んでいきます。締め込む前には、結束部分を湿らせておくと、摩擦による熱で強度が低下するのを防げます。余分なラインをカットして完成です。
失敗する結束とは?
この「コツ」を知らないと、多くの場合失敗してしまいます。上記の「8の字」にせず、ラインを通した後にそのまま締め込むと、結び目が「いびつなだま状」になってしまいます。このような失敗した結束は、軽く引っ張っただけで簡単にライン切れを起こしてしまうため、必ず成功した時の形(8の字)を確認するようにしてください。
トリプルエイトノットの注意点
非常に優れたノットですが、いくつか注意点もあります。
- 太いラインには不向き: トリプルエイトノットは細いラインの結束に適しており、太すぎるライン(フロロカーボン12lb、ナイロン3号以上)には向いていません。
- 摩擦系ノットとの強度比較: FGノットやSCノットといった編み込み式の摩擦系ノットと比較すると、結束強度はわずかに劣るとされています。そのため、大型のイカを狙う春イカのエギングなど、ラインに大きな負荷がかかる釣りでは、ラインブレイクの可能性も考慮に入れる必要があります。
まとめ
トリプルエイトノットは、アジングやメバリングにおいて、その簡単な結び方、抜群のスピード、そして十分な強度から、非常に頼りになる結束方法です。特に、暗闇や寒さ、風といった悪条件下でもスムーズに結べる点は、現場での大きなアドバンテージとなります。
今回ご紹介した「8の字」を作るというコツをマスターすれば、今まで結束に悩んでいた方も、きっと簡単に、そして素早くトリプルエイトノットを結べるようになるはずです。このノットを習得して、ぜひアジングでの釣果アップに繋げてくださいね!

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